とらいあんぐるハートSS



夏の日々 〜 第一幕 〜



ー翠屋を後にしてから数分

「♪〜♪♪〜」

鼻歌を口ずさむなのは

「・・・ご機嫌だな、なのは」
恭也の目から見てもそう思ったのであろう恭也が話し掛ける。

なのはは笑顔で

「うん!お兄ちゃんとお出かけ久しぶりだもん!」

剣の修行にいつも一生懸命な兄と姉
 寂しさをいつも募らせていたのであろう・・・

  それを感じ取り恭也は

  ぽんっ

「あやや・・・」

なのはの頭に手をのせ、ゆっくりと撫でる

「すまなかったな・・・」

そういい、ゆっくり、ゆっくりと撫でる。

「ううん・・・いいんだよ。いつも一生懸命に剣を振るってるお兄ちゃん好きだもん!」

「ありがとうな・・・なのは」

ともに微笑む恭也となのは。
暇が出来たら、家族でどこかに連れて行ってやろうか・・・そう考える恭也であった。


「あ、恭ちゃ〜ん〜なのは〜」
どこからか二人を呼ぶ声がしてくる
声のする方を辿って見ると・・・

「あ〜お姉ちゃんだ!」

「美由希・・・」

デパートの入り口には美由希と那美の姿があった。

「今日は、恭也さん、なのはちゃん」
  と那美が言い、「こんにちは〜♪」「今日は那美さん」と返すなのはと恭也。
  「ふ〜・・・よかったよ〜やっと見つかった」
  そういって安心したような顔をする美由希。

「どうしたんだ?お前は那美さんの所に泊まっていたんじゃなかったのか?」
  「それが・・・」

そういって苦笑しながら顔を見合わせる美由希と那美。
  恭也、なのはは揃って首をかしげている。

「実は朝方にリスティさんと・・・真雪さんが・・・」
  とポツリと愚痴をこぼすように那美が口にする

リスティ、真雪

その言葉がでただけで恭也は全てを理解した。
『さざなみ寮の主・海鳴の大魔王』といわれる仁村真雪
その真雪の影響を受け、今では『さざなみの小悪魔』とまでいわれるようになったリスティ・槙原
この二人のタッグで勝てるものは・・・いないだろう

「大変だったな美由希・・・」

「うん・・・もうお嫁にいけないようになるところだったよ・・・」

恭也と同じく戦えば勝つという御神流を修める美由希。
その二人でも大魔王・小悪魔のタッグには勝てないのだ。
無論・・・剣の話で言えば別のこととなるが・・・



安心しろ美由希、お前のあの料理の腕では結局嫁に行くことなど出来ない。
そう口にしようと恭也は口にしたかったが・・・

「・・・なんだかとっっっても失礼な波動を感じたんだけど・・・恭ちゃん?」



揺れ動く殺意の波動・・・



「それで・・・あの二人から逃げてきたのはわかるが、どうしたんだこんなところで?」
恭也は力技にでた

あ〜ごまかした〜と美由希、苦笑するしかない那美になのは

「それがですね、昨日、美由希さんと話をしていて・・・」




ーデパート内、水着売り場ー



「あ〜これ可愛いですよ〜♪那美さん」
  「そうですね〜♪あ、なのはちゃんにはこれなんてどうですか?」
  「わ〜・・・これ可愛いな〜」

色々な水着を手にし、楽しそうに話している美由希、那美、なのはの三人
少し離れて・・・恭也は困っていた

(クッ・・・どうして俺がこんな所に・・・
  こんなところにこんな男がいても浮くだけではないか!
  なにやら視線がこちらに集中しているし・・・・どうしたらいいんだ!?)

そう恭也が思っているように、思いっきり浮いていた。
  好奇な視線に、羨望の眼差し・・・色々な視線が恭也に集まっている

整った容姿に黒ずくめな格好
  近くで水着を選んでいる美少女3人
  目立つのは仕方ないことだろう

「恭ちゃ〜ん!これ似合うかな〜?」
  遠目で見ている恭也に美由希が話し掛けてくる

美由希の言葉に反応した他のお客たちの視線が先ほどより多く、黒ずくめの男ー恭也ーに集中する

(・・・さっきの仕返しか?恨むぞバカ弟子め!!)

心の中で美由希に対する毒を吐く
  そんな兄の心をつゆしらず、美由希は手にした白いビキニを見せてくる。

「ねぇねぇ、どうかな恭ちゃん?」
  「・・・分からん」

ぶっきらぼうに答える恭也、正直な感想だ。
 男性である恭也が女性の水着のことなど分かるわけがない。
  第一、恭也はそういった面では・・・世界最高の鈍感男と化すのだ

「も〜・・・張り合いがいがないな〜・・・あ、那美さんこれどうですか?」

不満げにそう言って那美、なのはの所に戻っていく美由希
  「はぁ・・・」
  その姿を見送って、恭也はため息をついた・・・
  何故こんなことになったかというと・・・・




ー回想ー




「それがですね、昨日、美由希さんと話をしていて・・・」
  「実は海に行こうって話になってね?」
  那美の言葉に続いて美由希が話始める。

「「海!?」」
  嬉しそうな声をあげるなのは
  対して海と聞いた瞬間、顔を頑なにさせる恭也

「そうだよ〜暑くなってきたし・・・どうせだったら、皆して行かないかな?って寮のほうでも話になって」
「お家の方に電話お掛けしたんですが、誰もいらっしゃらなかったようなので・・・翠屋さんに電話したんですよ
もちろん、桃子さんもフィアッセさんにも了解貰ってますよ〜」
「お姉ちゃん、那美さん、なのはもいきたいです〜」

なのはの反応が嬉しかったのか、二人は微笑む

「もちろん!なのはも一緒だよ〜♪」
  「うん!」
  なのはは、余程嬉しかったの笑顔全開である。

「後は・・・恭ちゃんだけだね・・・」
  「お兄ちゃんもいこうよ〜?」

二人の妹に詰め寄られる兄

「はぁ・・・言っておくが、俺はいか「あ、勇吾さんと忍さんにももう了解とってあるから」ないって・・・な!?」
  兄の言葉を遮り、反応を予想していたかのように「クスッ」っと笑う美由希

「勇吾さん、「剣道ばっかりだから少しはゆっくりしたいしOKだよ」っていってたし・・・
  忍さんに話したとき「恭也も・・・もちろんいくよね〜?」っていってたよ?」」

忍の悪巧みのときの顔を思い浮かべる恭也

「・・・」


言葉を出すことが出来ない



  恭也が海に行きたがらない理由
  恭也の体には幼い頃から修行してきた時に出来た傷痕が無数にある
  それを人前で出すことに抵抗がある・・・だが
  期待している二人の妹、そして那美さん。
  話を聞くところによると母さん、フィアッセ、多分レン、晶も反対はしなかったろう・・・そして赤星、忍も・・・
  俺の味方はいないようだ・・・

「それでね、恭ちゃんとなのはと一緒にお買い物って聞いたから、ついでに・・・ね?」



ー回想終了ー



まだ水着を手にして嬉しそうにしている娘三人

「はぁ・・・」

本日3回目のため息

「今年も・・・暑くなるな・・・」
  大きな窓ガラスに寄り添い・・・空を見上げ恭也は呟いた。





ー 夏の日々〜第一幕〜 完 ー




続く・・・かも?






初めて見ていただける方も 前回の「夏の日々」を見ていただいた方も

こんにちは緋村恭介です。

夏の日々 〜 第一幕 〜 お送りいたしました。
こちらが第一幕ということで、前回のものはプロローグとなるんでしょうか・・・
行き当たりばったりなSSですね・・・申し分けないです・・・

今回の夏の日々〜第一幕〜ではデパートについた恭也、なのは
さざなみ寮から逃げてきた(?)美由希、那美の話を書いてみました。
楽しんでいる三人と困っている人一人、そんな雰囲気を想像していただけたら、今回は成功かな〜?って
読者様を頼りにしている駄目作者だったりします。

それでこのSSの話ですが
この話の展開としたら・・・次回はXXか・・・
(って丸わかりですね・・・修行不足ですすいません)

今回のSSもいつも楽しくとらハSSを拝見させて頂いているタカさんにささげます。
酷評・・・お待ちしています!!

誤字、脱字、ご感想などありましたら遠慮なくズバッと!こちらまで宜しくお願いいたします。

kyosuke_himura@hotmail.com
  ↑
  メッセンジャーでも使えます。
  登録していただける方がいらっしゃれば是非どうぞ、お話いたしましょ〜

では失礼致します。緋村恭介でした。








感想でございます〜〜。
ほのぼのとした空間……いいな〜〜。こういうの〜〜〜。
そして〜〜〜、申し訳ありませんでした〜〜。最近始めたバイトのせいか、体が動いてくれず
さらに言うならメールチェックをしていなかったせいで投稿作品に気が付かずにいて……
まことに申し訳ありませんです〜〜。
でわ〜〜


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